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愛と励ましの言葉366日 (JUGEMレビュー »)
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メリケンパークララバイ vol.10
 
メリケンパークララバイ vol.10


垂水のロングビーチの、人気のない浜辺でクルマを停めた。

美しいネイティブな海岸線がどこまでも続いている。

夏の夕方には、いくつものカップルでにぎわうスポットだ。



 ここにもやはり思い出があった。

 一度はこのビーチで、プロポーズされたこともあった。

しかし今ではそれも遠い記憶のなかの、ありふれた一コマにすぎない。

ヒトミは婚約した彼からプレゼントされたリングを外して、 思い切り力を込めて、海のかなたに投げた。


 灯台の上をカモメが飛んでいた。

ダイヤモンドのようにきらめく、静かで美しい午後だった。


 
(ヒトミ役のタレントが体調不良のため、ニューフェイスと交代しました。)
posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 18:41 | comments(0) | trackbacks(0) |-
メリケンパークララバイ vol.9
 
メリケンパークララバイ vol.9


GTRは再び走り出した。

 ヒトミは、迷いを断ち切るように力を込めてアクセルペダルを踏んだ。

バックミラーに映るボブの姿が、あっという間に消えた。

どうして?とヒトミは思った。

どうしてこんなに寂しいのかな?

まだ、新しい人生に向かってスタートしたばかりなのに。

 すべてをリセットしたばかりなのに。

私、どうかしてるのかも。

きっとそうだわ、どうかしてるのよ。




まぶしく輝くベイエリアを、GTRは走り続けた。

鏡のような滑らかなボディに、通り過ぎるすべてのイメージを映して。
posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 06:01 | comments(0) | trackbacks(0) |-
メリケンパークララバイ vol.8
 
メリケンパークララバイ vol.8
 
ボブの筋肉でできた岩のような身体を、

ヒトミはもう少し抱いていたかったが、

それはやはり危険なことかもしれなかった。

いつでもそれは女にとって危険なことだが、今は特にデンジャラスな気がした。

彼女の人生のなかでも、5本の指に入るくらい危険な感じだ。

 1本目は・・・、いや、時間がないので後で思い出してみよう。

これだけは、時間がかかりそうだ。


「今はお仕事中?」と軽くボブの腰に手を置いたままヒトミは聞いた。

「まあね、一人逃げられてしまったが、どうせ遠くには行けないだろう。じゃあ、また逢えるといいね」

「じゃあ、またね。あなたと別れるのは寂しいけど、」
posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 09:51 | comments(0) | trackbacks(0) |-
メリケンパークララバイ vol.7
 
メリケンパークララバイ vol.7



「できました、これで大丈夫です。


 後でプロのメカニックに見てもらったほうが 確実かもしれませんが、当分は大丈夫でしょう」

「わあー、ありがとう」と言ってヒトミは、ボブに抱きつき、キスをした。

ボブは冷静を装っていたが、コートの下で胸がドキドキしているのがわかった。

意外に純情だわ、とヒトミは思った。
posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 19:28 | comments(0) | trackbacks(0) |-
メリケンパークララバイ vol.6
 
メリケンパークララバイ vol.6
 

「38口径ですね」とボブは言った。


「原因は私の銃ではないようです。よかった。損害賠償を請求されるとこまりますからねえ」

「やっぱり」とヒトミは言う。

「とにかくパンクを修理しましょう。簡単ですよ」

「そうですか、うれしいわ。」

posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 07:49 | comments(0) | trackbacks(0) |-
メリケンパークララバイ vol.5
JUGEMテーマ:アート・デザイン
メリケンパークララバイ vol.5
 

ふいに、軽いショックがあって、クルマが右に傾いた。
 
ハンドルを力いっぱい切っても、クルマは右の方に流れて行く。

何が起こったのかわからなかったが、どうやらタイヤがパンクしたらしい。

さっきの銃撃戦の流れ弾があたったのかもしれない。

 降りて見てみると、やっぱりそうだった。


 気がつくと、横に誰かが立っていた。

「あなたは・・・?」

 「ボブ・ガードナーです。フィリップ・マーロウという名前は

著作権で保護されていますので 今は使えないのです」

 残念そうだった。

手にはさっきの拳銃を握っていた。

硝煙が少し煙たい。
posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 07:36 | comments(0) | trackbacks(0) |-
メリケンパークララバイ vol.4
 
メリケンパークララバイ vol.4
 
GTRは市街地を抜けて海岸線を走る。


この辺を走ると、ウエストコースの香りがすると、ヒトミは思った。

ウエストコーストに行ったことはないけれど、

何となくそんなテイストがある。

レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説に出て来そうな町並みだ。

パサデナとか、ロングビーチとか、そんな雰囲気だ。

その辺の路地の陰から、私立探偵のフィリップ・マーロウが出て来そうだ。

すると、いきなりハンドガンを手にした若い男が全速力で逃げ始める。

男は須磨駅の近くのコンビニの角を曲がり、路地の中に消えた。

マーロウは、無言で男を追跡する。

 もちろん夏でも春でもコート姿だ。

 逃げる男が、突然後ろを振り返って、マーロウに向けて発砲した。

マーロウは拳銃を抜き、素早く応戦する。

357マグナムの冷たく乾いた発射音が、あたりに響いた。
posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 06:29 | comments(0) | trackbacks(0) |-
メリケンパークララバイ vol.3
  メリケンパークララバイ vol.3



グッバイ、KOBEと、ヒトミは歌うようにつぶやいた。


アクセルを踏み込むと、街は飛ぶように彼女の視界の隅を流れて行く。

軽い小舟のように、GTRはクルージングを続けている。

まるで誰かの人生の軌跡をトレースするように、

道はどこまでも伸びて行く。
posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 08:49 | comments(0) | trackbacks(0) |-
メリケンパークララバイ vol.2


JUGEMテーマ:エンターテイメント

メリケンパークララバイ vol.2

 


さあ、出かけよう。


明日、また明日・・・。

まったく新しい世界が、私を待っているかもしれない。

 少なくとも、今とは違う生活がはじまるだろう。


私は自由だ。

愛からも、絶望からも、幸福からも遠く離れて、

しかしいつかどこかで、私は何かを発見できるに違いない。


ヒトミはゆっくりと


アクセルペダルを踏みしめた。



静かに、滑るようにGTRはKOBEの街を走り出す。

初夏の日差しが、アスファルトの地面を宝石のように美しく輝かせていた。



posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 21:10 | comments(0) | trackbacks(0) |-
メリケンパーク・ララバイvol.1 


JUGEMテーマ:アート・デザイン


メリケンパーク・ララバイvol.1 


 
メリケン2008.6.29


どこに行くというあてはなかった。


 ただどこかに行きたかった。

できれば世界の果てまで、行けるだろうか。

 彼女のそばにいるのは、買ったばかりの赤いGTR、それだけだった。

世界に一台だけの、カスタムメイドのオープンモデルだ。

このクルマだけが、私をどこかへ連れて行ってくれるだろう、とヒトミは思った。

値段は1200万円、オープンカーにしてもらったので、 少し高いが、別れた彼の最後のプレゼントだ。


彼と別れてから、もう1ヶ月になる。


 リッチなのが、ただ一つの彼の魅力だったが、それだけでは何か物足りなかった。

 結局のところ、愛を交わすために存在する街で、 愛を使い果たしてしまったのかもしれない。

澄んだ、エメラルドブルーの空がどこまでも広がっている。

その下で、KOBEの街は少し悲しそうで、まぶしすぎるほど明るい。

全てをリセットするには、最高の日だ。


 遠くから来た、見知らぬ貨物船が 汽笛を鳴らして出て行く。


彼女を祝福しているようだ。

6月とは思えない、乾いた爽やかな風が吹く。

それは、キラキラ輝くように、彼女の身体の上をやさしく通りすぎて行った。





 <この物語はフィクションであり、登場する人物は実際に存在しません。>


 presented by 古本情熱物語
posted by: eiji3 | メリケンパーク・ララバイ | 05:38 | comments(0) | trackbacks(0) |-